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奥びわ湖健康マラソン2019参戦記|歴史ある大会に見えたあるべき姿

投稿日:2019年5月20日 更新日:

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奥びわ湖健康マラソン2019に参加してきました。

奥びわ湖健康マラソンは39回の歴史のある大会です。

 

種目は最長15km、計測チップなし、滋賀県の北部の人口4000人程度の小さな町で、観光資源と言えば奥びわ湖パークウェイくらい?

その小さな町で39年も前から奥びわ湖健康マラソンは行われていました。

奥びわ湖パークウェイを走る景色は最高ですが、マラソン大会のサービスは最低限だけ。

それなのに、京阪神、名古屋方面からも3000人規模の参加者が集まります。

 

奥びわ湖健康マラソン2019に参加してみて、見えてきた姿はマラソン大会の本来あるべき姿かなと思いました。

都市型マラソンは華やかで楽しいものです。

しかし、歴史のある地方マラソンでは経験側から最低限のサービスだけでもランナーを満足させる魅力を打ち出されています。

奥びわ湖健康マラソンの魅力と、そこに見えたマラソン大会のあるべき姿を紹介します。

 

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奥びわ湖健康マラソン2019参戦記|歴史ある大会に見えたあるべき姿

奥びわ湖健康マラソンは毎年5月中旬に開催されています。

2019年は5月19日に開催されました。

 

綺麗な琵琶湖の北湖と入り組んだフィヨルド景観が楽しめるコースです。

 

開催場所

場所は長浜市役所西浅井支所(旧西浅井町役場)を発着点として、奥びわ湖パークウェーを走ります。

JR永原駅からすぐと言う事もあり、アクセスはいいですが電車の本数が1時間に1本しかないので注意が必要です。

 

車では、北陸自動車道木之本ICから近く、京阪神方面や北陸、名古屋岐阜からも比較的すぐに行ける距離です。

駐車場事情

駐車場は公式ホームページにも、参加案内のハガキにも記載がありません。

「駐車場が少ないので出来るだけ公共交通機関を利用ください」とだけ記載されていました。

 

ただ、地方に住む者にとっては車移動が必須です。

駐車場の不安を抱えながら早めに出発しました。

 

駐車場は意外とたくさん用意されていました。

ほとんどの駐車場は徒歩圏内ですが、ヤンマーの駐車場はシャトルバスでの移動のようでした。

私が駐車場に着いたのは8時30分頃。すでに近くの駐車場は満車でJAの駐車場に止められましたが、それも数分で満車になりました。

 

早めに行くことをおすすめします。

種目と参加料、スタート時間

奥びわ湖健康マラソンの種目は3種目のみ

  • 15km 10:30 参加料2500円
  • 5km 10:55 参加料2000円
  • 1.5km 10:35 参加料1500円

いずれの種目も誰でも参加可能です。

ほとんどの大会では年齢制限があり、子供が長い距離を走る種目にはエントリーできませんがこの奥びわ湖健康マラソン大会はフリーです。誰でも何キロにでもエントリーできます。

実際15kmの部に小学生らしき子供や、中学生、高校生も見られました。

 

いい悪いは別として、練習の一環として、また景色を楽しむことを目的として親子家族そろって長い距離を走ることが出来るのは嬉しいですね。

 

コースと攻略方法

奥びわ湖健康マラソンのコースマップです。

ざっくりしていてわかりにくいですが、15kmの部はスタート地点は意外と会場から徒歩5分位歩いたところにあります。

 

ゆっくりしているとスタートに間に合わなくなりますのでご注意を。

2000人を超えるランナーを一斉にスタートさせようとすると、それなりに長くて広い直線道路が必要で、おそらくそうなったのかと推測します。

 

奥びわ湖健康マラソンはローカル大会だと油断していたら、大規模大会並みのスタート整列混雑でした。

油断して、整列が中段になったので1キロほどは大集団に取り囲まれ超ゆっくりの入りになりました。

 

スタートして2キロ弱で琵琶湖の前に出ます。

左折して、奥びわ湖パークウェイを7キロ付近まで走り続けます。

この間中ずっとフィヨルド景観の琵琶湖と山々が素晴らしい景色です。

 

びわ湖沿いを走るのでフラットと思っていると、意外と緩やかなアップダウンが繰り返されます。

上りは感じませんでしたが、下ってみたらその勾配を感じました。

 

給水は6か所。2キロから3キロおきにあります。

25度以上まで気温が上がってもおかしくない季節なのでしっかり用意はされています。

この季節のマラソン大会は給水は5キロおきじゃ足りないです。身体の冷却としても必要ですのでありがたい配慮ですね。

シンプルに、水とスポーツドリンクのみです。

 

 

ラスト3キロ付近に入ると、住宅街の中を走ります。

地元の人たちの応援が嬉しい。

地方大会の魅力の一つは住宅街をでの地元の方の温かい応援ですね。

どの町でもある、心が温かくなるような応援と掛け声にその町が好きになってしまいます。

 

ラストは農道を直進してゴール。

 

ゴール後

奥びわ湖健康マラソンは計測タグでのタイム計測はありません。

しかし、ゴール後には驚きの展開が待っていました。

 

計測タグなしなので順位も記録証もないものと思っていたらありました!

ゴールした順に、順位の書いた紙を配られます。

 

その紙に、ゼッケン番号、名前と自分で計測したタイムを書いて記録書発行所に行くと驚くべきことに毛筆の達人ボランティアが手書きで順位、名前、タイムなどを記入してくれます。

 

初めての経験で驚きましたし、感激しました。

計測チップなしでも、順位、記録証など何ら変わりないものを発行できてしまうのですね。

流石39年の歴史とノウハウがある奥びわ湖健康マラソンです。

恐れ入りました!

 

ゴール後は会場にたくさんの屋台が出店されていて、食事を楽しむことが出来ます。

会場が広いので比較的場所確保に困りません。

レジャーシートひとつでどこでも食事や休憩が出来ます。

 

参加賞

参加賞はシンプルにタオルのみ。

希望者は記念Tシャツが会場で販売されているので購入できます。

このTシャツが毎年デザインが素晴らしい!

マラソン大会の7割方のTシャツは、これ使えないよな?みたいなデザインなのですが、ここはしっかりされています。

 

私の家内は気に入って購入していました。

昨年までのものも半額で販売されていましたが、どれもおしゃれでした。

 

マラソン大会のあるべき姿を見た奥びわ湖健康マラソン

奥びわ湖健康マラソンに参加してみて、マラソン大会はこうあるべきじゃないかと言う事を強く感じましたので、少しだけお話しします。

 

近年都市型マラソンのブームから過剰なほどの参加賞やエイドのサービスが当たり前になってきました。

一方で都市型マラソンを真似して過剰なサービスで参加料が上がり、それでも赤字になる大会が多いと聞きますす、開催自体が途絶えてしまった大会もあります。

30回、50回と歴史を刻んでこられた大会には独自のノウハウが詰め込まれています。

中には頑なに、給水は5キロおきしか出さないところなど、純粋にマラソンで競争する事のみを追求して守っている大会もあります。

もちろん、冬の大会では3キロおきとかの給水は不要ですが、サービスで負けないようにとの配慮から過剰な給水サービスがあったりします。

 

参加賞もあれば嬉しいですが、常連組はもう必要ないほどTシャツもタオルも持っています。

それならば、参加料を安くして参加賞は希望者に有料販売でもいいのかなと思います。

今回参加した奥びわ湖健康マラソンは、それらの対策がきっちり自然とされているように思いました。

 

  • 参加料を安く抑えて運営する。
  • 計測チップは使用しないが、順位も記録証も出す。
  • 純粋にマラソンを走る事のみを優先した運営。
  • 不必要なサービスはしない。

経費削減白黒の冊子。これでも十分すぎです。

カラーの豪華な冊子は不要です。

 

これでも、奥びわ湖健康マラソンには毎年3000人が県内外から足を運ぶ魅力があるのです。

 

東京マラソンの開催から火がついたマラソンブームですが、そろそろ一段落です。

本当に走る事が好きな人だけが、走っている印象を受けます。

数年前はファッションとして練習なしで走っている人を多く見かけましたが、もうその時代は終わったようです。

都市型マラソンと地方の小規模マラソンの二極化でいいのだと思います。

都市型マラソンの華やかさはやはり捨てがたいですし、もっと開催してほしいです。

一方で地方の小規模マラソンももっとそれ以上に開催してほしい。

マラソンが本当に好きな人ならば、必要最低限のサービスで十分満足なのです。

少しだけ、景色のいいコースであれば尚いいです。

 

参加料の安さも嬉しいですね。

年に1度と言わず、春秋と2度開催してほしいくらいです。

 

地方の人口4000人の町に3000人ものランナーが集まる奥びわ湖健康マラソンはその一つのヒントを示してくれているのかもしれません。

ただ、マラソン大会の開催は主催者の情熱と努力の賜物ですし、感謝です。

開催されること、走らせてもらえることに感謝してこれからもマラソン大会を楽しみたいです。

 

マラソン大会で見せるランナーたちの笑顔は少年に戻ったような笑顔ではしゃいでいます。

心の底からマラソンを楽しんでいる。

走れる場所を提供していただくだけで嬉しいのです。

 

マラソン大会がいつまでも楽しい場所として続いていきますように!

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