MGC出場者が4月末で決定しました。
MGC出場者(女子)のベストタイムとマラソンシューズについて調べてみました。
マラソン選手にとってのシューズは唯一の武器です。彼女たちはどのようなシューズでMGC出場権を獲得したのでしょうか?
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MGC出場者のベストタイムとマラソンシューズを調べてみた【女子編】
MGC獲得者一覧です(MGC獲得順)女子
選手名 | 所属 | 自己ベスト | 獲得タイム | 獲得レース | シューズ |
前田穂南 | 天満屋 | 2:23:48 | 2:28:48 | 北海道2017 | アシックス |
松田瑞生 | ダイハツ | 2:22:23 | 2:22:44 | 大阪国際女子2018 | ミムラボ |
安藤友香 | ワコール | 2:21:36 | 2:27:37 | 大阪国際女子2018 | ミズノ |
関根花観 | 日本郵政グループ | 2:23:07 | 2:23:07 | 名古屋2018 | ナイキ |
岩出玲亜 | アンダーアーマー | 2:23:52 | 2:26:28 | 名古屋2018 | ミムラボ |
野上恵子 | 十八銀行 | 2:26:33 | 2:26:33 | 名古屋2018 | ミムラボ |
鈴木亜由子 | 日本郵政グループ | 2:28:32 | 2:28:32 | 北海道2018 | ナイキ |
小原怜 | 天満屋 | 2:23:20 | 2:27:36 | ワイルドカード | アシックス |
中野円花 | ノーリツ | 2:27:39 | 2:27:39 | 大阪国際女子2019 | ニューバランス |
福士加代子 | ワコール | 2:22:17 | 2:24:09 | 名古屋2019 | アディダス |
上原美幸 | 第一生命グループ | 2:24:19 | 2:24:19 | 名古屋2019 | アディダス |
前田彩里 | ダイハツ | 2:22:48 | 2:25:25 | 名古屋2019 | アディダス |
谷本観月 | 天満屋 | 2:25:28 | 2:25:28 | 名古屋2019 | アシックス |
池満綾乃 | 鹿児島銀行 | 2:26:07 | 2:26:07 | 名古屋2019 | アシックス |
一山麻緒 | ワコール | 2:24:33 | 2:26:00 | ワイルドカード | アディダス |
MGC出場権獲得者は女子は15人と少なめでした。
一時期世界に勝てていた頃からすると寂しいですね。
それでも、実力者たちはしっかりとMGC出場権を獲得していますね。
MGC出場者のマラソンシューズを調べてみた(女子)
MGC出場者は15名。
その選考レースで履いていたマラソンシューズを調べてみました。
男子では圧倒的にナイキが多かったのですが、女子ではアシックスとアディダスが同数で1位。
続いてミムラボ。これは、元アディダスの三村さんの影響と思われます。
ですから、アディダス製もミムラボ製も事実上三村さんの作ったシューズなのでアディダスがダントツと言えますか?
意外なことに、世界で流行のナイキは日本郵政の2人のみ。
女子ではナイキ化があまり進んでいないように思われます。
女子でナイキを履く選手が少ない理由
MGC出場者の女子でナイキを履く選手が少ない理由を考えてみました。
世界の主要マラソンの優勝者はナイキがほとんどですが、男子のように大迫選手や、設楽選手のように日本記録を更新するほど圧倒的な走りが女子では出ていません。
なので、女子では癖の強いと言われるナイキヴェイパーフライはまだ少数派なのかもしれません。
しかし、実力者の鈴木選手が履きだしましたので、もし彼女がMGCで圧倒的な走りをすると女子でも一気にナイキ化が進む恐れがあります。
何度も記事に書いていますが、速く日本のメーカーはナイキを超えるシューズを開発しないと、東京オリンピック出場者が全員外国製のシューズなんてことになりかねません。
アシックスさん、ミズノさんよろしくお願いしますね。と言いたいです。
シューズ革命の歴史
近年では2度のシューズ革命で選手がそのシューズ一色になったことがあります。
まずはアディダス社製。
アディセロブーストという、特殊な素材で一躍有名になりましたよね。
ナイキが来る前は世界記録もアディダス社製で次々に塗り替えられ、この流れは今も女子選手にアディダス社製が多い事からもまだ、名残りが残っているようです。
続いてきたのが誰もが知るナイキヴェイパーフライ。
革命的すぎて履く人を選ぶとも言われています。
履きこなす筋力も走り方も必要と言われるので、女子ではまだ少数派ですが実力者が履きだしたら日本でも一気に流れる予感です。
このように、マラソン選手の唯一の武器であるマラソンシューズは時に革命を起こして流行を起こしてきました。
昔の競泳のオリンピックではほぼ全員が日本製の水着からSPEEDO社に乗り換え、メダルを獲得するという、競技を支えてきた日本のメーカーには皮肉な結果となった歴史を忘れてはいけません。
同じことが、東京オリンピックで起きても不思議ではありません。
MGC出場者とマラソンシューズのまとめ
男子では契約メーカーを変えてまでMGC出場権を獲得した選手が多く見られました。
女子ではまだそのような動きは少ないですが、東京オリンピックは来年です。
もしかすると、MGCオリンピック選考レースでシューズの図式が一変しているかもしれません。
日本製のシューズでメダルをとるところが見たい。
誰もがそう思っていると思いますし、願いでもあると思います。
何とか頑張れ、アシックス、ミズノ!