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MGCはどうなる?世界選手権マラソン2019日本代表決定

投稿日:2019年5月29日 更新日:

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世界選手権マラソン2019の日本代表が決定しました。

世界選手権のマラソンは男子が10月5日、女子が9月27日開催です。

 

一方でMGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ)は9月15日開催です。

中2週間ほどで両方走るのは不可能に近いと言われています。

世界選手権マラソン2019の日本代表に選ばれたのは、男女ともにいずれもMGC出場権獲得者。

事実上MGCは辞退と思われます。

 

MGCによるオリンピック選考の競争率の高さから、将来を見据え、今回は日本代表を経験することを優先させたようです。

世界選手権マラソン2019に出場するためにMGC出場を辞退とみられる6名が減る事で、勢力図はどう変わるのでしょうか?

 

そして、このようなやり方で本当に良かったのか、紹介していきます。

 

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世界選手権マラソン代表決定

世界選手権マラソン2019の日本代表は以下の通り発表されています。

世界選手権マラソン代表選手の自己ベストとMGC獲得タイム、履いていたシューズについてまとめています。

 

世界選手権マラソン男子代表

選手名 所属 自己ベスト MGC獲得タイム MGC獲得レース シューズ
川内優輝 あいおいニッセイ同和損保 2:08:14 2:10:53 ワイルドカード アシックス
二岡康平 中電工 2:09:15 2:09:15 別府大分2019 アディダス
山岸宏貴 GMOアスリーツ 2:10:14 2:10:42 福岡国際2018 ナイキ
※補欠 河合代二 トーエネック 2:10:50 2:10:50 びわ湖2019 ナイキ

 

世界選手権マラソン女子代表

選手名 所属 自己ベスト MGC獲得タイム MGC獲得レース シューズ
谷本観月 天満屋 2:25:28 2:25:28 名古屋2019 アシックス
池満綾乃 鹿児島銀行 2:26:07 2:26:07 名古屋2019 アシックス
中野円花 ノーリツ 2:27:39 2:27:39 大阪国際女子2019 ニューバランス
※補欠 阿部有香里 しまむら 2:28:02 大阪国際女子2019 ミズノ

※阿部選手はMGC出場権は獲得していません。

 

世界選手権の代表に決定した6名はいずれもMGC出場権の獲得者です。

 

MGCの開催は9月15日。

世界選手権マラソンは女子9月27日、男子10月5日という日程もあり、世界選手権に出場するならMGCは諦めざるをえない状況でした。

日本陸連の河野ディレクターは選手側から世界選手権出場の意思表示があったことに「正直驚いた。いろんな考え方があるんだと改めて感じた。オリンピックに重点を置きすぎていた反省もある」と話したそうです。

日程的な問題は初めからわかっていたはずで、このようなMGC辞退も起こりえる可能性もある事は想定されていたはすと思います。

それでも、この日程にこだわったのは、何としても東京オリンピックでメダルを獲得するという日本陸連の強い意志の表れかもしれません。

 

ただ言えることは、東京オリンピック代表の有力とされる選手が世界選手権を目指したらどのような騒動になっていたかと思うとぞっとしますね。

 

最悪、ファイナルチャレンジで日本記録出せばオリンピックは行けるかもしれませんが、それはコンディションや気候などすべてが整っても困難な道であります。

川内選手の行動が報道されていますが、川内選手も他の選手にしても考え方は基本同じなじかと推測します。

選手にしてみれば、オリンピックはもちろん夢であり目指したいが、日本代表での世界選手権を天秤にかけると、またとないチャンスだった事もあります。

 

世界選手権を目指す決断をした選手には拍手です。

上位選手との実力差は大きく、9月開催のMGCでも上位2名までしかオリンピック内定はもらえません。

それならば、経験として世界選手権を選んでも不思議ではありませんね。

さらに、世界選手権日本代表という経歴は一生ついてわります。

現役中も引退後も「世界選手権元日本代表選手」として紹介されます。

MGCはおそらく、ファイナリストであった事は事実として残るでしょうが、日本代表とは雲泥の差があります。

 

この辺りの考え方を明確にして判断したのが、今回の世界選手権マラソン日本代表選手かもしれません。

 

世界選手権日本代表に選ばれた選手は世界の舞台でどのような活躍を見せてくれるのでしょうか?

楽しみですね。

 

MGC出場権獲得選手の自己ベスト

世界選手権マラソン2019の日本代表にはMGC出場権獲得者から男女各3名選ばれましたが、彼らを除いたMGC出場権獲得者の自己ベスト順に並べてみました。

 

男子自己ベスト順

選手名 所属 自己ベスト MGC獲得タイム MGC獲得レース シューズ
大迫傑 Nike ORPJT 2:05:50 2:07:19 福岡国際2017 ナイキ
設楽悠太 Honda 2:06:11 2:06:11 東京2018 ナイキ
井上大仁 MHPS 2:06:54 2:06:54 東京2018 アシックス
服部勇馬 トヨタ自動車 2:07:27 2:07:27 福岡国際2018 ナイキ
今井正人 トヨタ自動車九州 2:07:39 2:10:30 東京2019 ニューバランス
藤本拓 トヨタ自動車 2:07:57 2:07:57 シカゴ2018 アディダス
木滑良 MHPS 2:08:08 2:08:08 東京2018 ミズノ
中村匠吾 富士通 2:08:16 2:10:51 びわ湖2018 ナイキ
中本健太郎 安川電機 2:08:35 2:12:54 北海道2018 アシックス
山本憲二 マツダ 2:08:42 2:08:48 東京2018 ナイキ
宮脇千博 トヨタ自動車 2:08:45 2:08:45 東京2018 アディダス
佐藤悠基 日清食品グループ 2:08:58 2:08:58 東京2018 ナイキ
山本浩之 コニカミノルタ 2:09:12 2:10:33 びわ湖2019 アシックス
上門大祐 大塚製薬 2:09:27 2:09:27 福岡国際2017 ミムラボ
橋本崚 GMOアスリーツ 2:09:29 2:09:29 別府大分2019 ナイキ
岩田勇治 MHPS 2:09:30 2:09:30 別府大分2019 ナイキ
園田隼 黒崎播磨 2:09:34 2:09:34 別府大分2018 アシックス
荻野皓平 富士通 2:09:36 2:09:56 ワイルドカード アシックス
一色恭志 GMOアスリーツ 2:09:43 2:10:33 ワイルドカード アシックス
村澤明伸 日清食品グループ 2:09:47 2:14:48 北海道2017 ミズノ
福田穣 西鉄 2:09:52 2:10:54 福岡国際2018 ナイキ
竹ノ内佳樹 NTT西日本 2:10:01 2:10:01 福岡国際2017 アシックス
高久龍 ヤクルト 2:10:03 2:10:53 ワイルドカード ナイキ
大塚祥平 九電工 2:10:12 2:12:07 北海道2018 アシックス
神野大地 セルソース 2:10:18 2:10:41 ワイルドカード ニューバランス
堀尾謙介 中央大 2:10:21 2:10:21 東京2019 ナイキ
鈴木健吾 富士通 2:10:21 2:10:59 ワイルドカード ナイキ
藤川拓也 中国電力 2:10:35 2:10:35 東京2019 ナイキ
河合代二 トーエネック 2:10:50 2:10:50 びわ湖2019 ナイキ
岡本直己 中国電力 2:11:29 2:11:29 北海道2018 ナイキ
谷川智浩 コニカミノルタ 2:11:39 2:12:02 北海道2018 アシックス

男子は世界選手権代表の3名を除くと31名(補欠の河合選手は含めています)となります。

自己ベストのタイムだけで判断すると、上位選手とそれ以下の選手では力の差は歴然としています。

 

それでも、自己ベストはいずれも冬のコンディションのいい時期に記録されているものですので、残暑が厳しい9月のMGCでは何が起こるかわかりません。

2時間6分以内のタイムを持つ選手が勝つかと言われても皆さん全く予想がつかないと思います。

これほど緊張感あふれるレースは久しぶりかもしれません。

女子自己ベスト順

選手名 所属 自己ベスト 獲得タイム 獲得レース シューズ
安藤友香 ワコール 2:21:36 2:27:37 大阪国際女子2018 ミズノ
福士加代子 ワコール 2:22:17 2:24:09 名古屋2019 アディダス
松田瑞生 ダイハツ 2:22:23 2:22:44 大阪国際女子2018 ミムラボ
前田彩里 ダイハツ 2:22:48 2:25:25 名古屋2019 アディダス
関根花観 日本郵政グループ 2:23:07 2:23:07 名古屋2018 ナイキ
小原怜 天満屋 2:23:20 2:27:36 ワイルドカード アシックス
前田穂南 天満屋 2:23:48 2:28:48 北海道2017 アシックス
岩出玲亜 アンダーアーマー 2:23:52 2:26:28 名古屋2018 ミムラボ
上原美幸 第一生命グループ 2:24:19 2:24:19 名古屋2019 アディダス
一山麻緒 ワコール 2:24:33 2:26:00 ワイルドカード アディダス
野上恵子 十八銀行 2:26:33 2:26:33 名古屋2018 ミムラボ
鈴木亜由子 日本郵政グループ 2:28:32 2:28:32 北海道2018 ナイキ

少し寂しいですね。女子は世界選手権代表の3名を除くと12名です。

実力者がずらりと並んでいますし、自己ベストでも均衡しています。

初マラソンが夏の北海道であった鈴木選手も冬の高速レースならどれくらいタイムを出すのだろうと思います。

 

それでもMGCは9月。

自己ベストが比較的均衡している女子ですが暑さの中誰が抜け出すのでしょうか?

女子も稀にみる激戦レースになりそうです。

 

まとめ

世界選手権マラソン2019の日本代表が発表され、MGCは辞退する選手もいますが、オリンピック代表には最後のチャンスがこの冬のマラソンで残されています。

設定タイム(男子は日本記録、女子は2:22:22)を上回る必要があります。

これはよほどコンディションが良くないと実力者でも難しいタイムですね。

川内選手はMGCを辞退する代わりに、いずれかのファイナルチャレンジで狙いに行くと初めてオリンピック選考への意欲を語っています。

他の、世界選手権出場者ももちろん狙ってくるでっしょう。

 

そうなると、冬の国内レースが超高速レースとなって見応えあるかもしれませんね。

スタートから飛び出して、日本記録を上回るペースで30キロくらいまで突っ込むみたいなレース。

ワクワクするような昔の中山選手や宗選手、伊藤国光選手などが繰り広げたような新記録ペースで突っ込むマラソンが見られるかもしれません。

なんだか、こうして予想しているとワクワク感満載で、日本陸連の罠にはめられたようで、観戦するものからしてみればこれほど楽しみな秋から冬はありませんね。

 

選手にとってはタイム、順位も必要となる過酷な戦いになります。

 

最後に勝つのは誰なのでしょう?

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