若狭路トレイルラン2019のミドルの部32kmを走ってきました。
といっても、序盤の下りで大転倒( ;∀;)
出血止まらず17キロ付近でリタイアという悲惨な初トレイルとなりました。
若狭路トレイルランは海岸からスタートして山を駆け抜け、ゴールも海岸という最高のロケーションです。
私は初めてトレイルラン大会走りましたが、山を走る練習なんて一度もなし、登山はしていたけどファミリーでのゆる登山。
とりあえず、最低限の装備だけはして走ったつもりが、、、
これからトレイルラン始められる方に失敗例としてお役に立てばと思います。
悲惨な初トレイル若狭路を紹介します。
私の大失敗がこれからトレイルラン走る方へ参考になればと思います。
若狭路トレイルは景色も運営も最高なのですよ、、、
その魅力も紹介しますね。
この記事を書いている私はマラソン歴6年。
マラソン大好きのサブ4を5回達成した程度の市民ランナーです。
自己ベストは3時間47分、50歳で達成しています。
昨年秋から4本連続サブ4と安定しだしました。
毎月2本はどこかのマラソン大会走っています。
只今サブ3マジで目指して練習開始です。
若狭路トレイルラン2019参戦記!初トレイルは洗礼だらけで大転倒
若狭路トレイルは以下の種目があります。
種目 | スタート時間 | 参加資格 |
ロングコース43km | 7:00 | 9時間以内で走れる方 |
ミドルコース32km | 8:00 | 7時間以内で走れる方 |
ショートコース15km | 9:00 | 5時間以内で走れる方 |
私は15kmなんて物足らないし、32kmでとエントリー。
これが、のちに地獄を見ることになるのです。
制限時間7時間?
やけに長いなというのが気にはなっていました。
若狭路トレイルはスタート、ゴールが海岸で最高の景色
若狭路トレイルは駐車場もスタート会場周辺にたっぷり。
6時半頃車で到着しましたが、スタート会場すぐ横の駐車場に止められました。
なので、荷物預けも不要。
受付を済ませたら車で着替えを済ませ、スタート30分前に走る姿でスタート場所へ!
これ、何より快適です。
スタート会場は海岸です。
その景色の素晴らしい事、そしてそこからすぐ山に入ります。
ゴールも同じ海岸です。
海に向かってゴールするのは気持ちいいだろうな、、、と完走を決意して走りだしました。
若狭路トレイルランは、スタートすぐが海岸と防波堤で足元が良くないので先導に従ってゆっくりスタートでした。
若狭路トレイルはスタート直後からの高低差に息切れ
スタート直後すぐ林道に入ってひたすら上り続けます。
林道が終わると、登山道に入ります。
ここからは抜くに抜けない、さらに遅いと後ろからせかされる始末でとにかく気を使いました。
ベテランの方は無理には抜かないし、譲るまで待っていてくれます。
でもね、空気が伝わるのですよ、、、速く走れという。
逆に、抜かすのも一苦労。
ずっと前の人について、コースが広くなってきたら抜かすか、譲ってくれるのを待つ。
なので、ひたすら前後の人にペースを合わせないといけないのが大変体力を消耗するというのが分かりました。
若狭路トレイルを走ってみて分かったこと
初トレイルを走ってみて分かったことは、登りはほぼ歩くという事です。
平坦と下りで走るという感じ。
私が位置していたのは全体の中間あたりなので、おそらく大半がそうなのかなと。
なので、ラップライムとしても、普通のマラソンの2倍時間がかかるという事を覚悟する必要があり、気が遠くなりました。
初トレイルの洗礼は下りでの大転倒
前半からのキツイ登りに息が切れていましたが、ようやく山頂へついて下りのランが始まります。
皆さん、結構なスピードで下るのでとりあえず周りに合わせて下っていました。
下りは足にきますけど、楽しいなっと思った矢先、第一エイド少し手前の下りで石か木の根っこにつまずき空中一回転して、柔道の受け身のような形で着地しました。
肘と膝の上が大きく切れて出血が止まりません。
コケたらもう恐怖症になって、しばらく下りでも走れませんでした。
数十分でエイドに到着。
なぜか、エイドが大混雑?
手当を受けたいのですが、近寄れないほどの人。
ハチが出没したようで、トップ集団の人たちが多数刺されていたようで、う回路を見つけるまで待機とのことでした。
20分余りでしたか、その間に傷の手当てをしてもらいバンドエイドを貼って再出発です。
血が止まらないのと下り恐怖症で失速
第一エイドを出て、急な斜面を登ります。
ロープをもって登る必要があるほどの急斜面で息切れしていました。
その間、転倒した傷からは血がどんどん流れました。
後ろの方ごめんなさいね。
私の血が流れているのばかり見て登ることになったかも、、、
そして、ハチ対策のう回路はなんと、道なき道を無理やり道にした感じでしたが、何とかクリア。
若狭路トレイルのスタッフはこのようなアクシデントにもすぐ対応できるように山岳救助隊みたいなスーパーマンが常に目を配らせてくれているので安心できたのも事実です。
苦渋の決断で人生2度目のリタイア
私はこれまで6年のマラソン人生で、3kmからハーフ、フルマラソン、60kmのウルトラまでおそらく60本以上はマラソンを走っています。
リタイアしたのはこれまで1度だけ。
それは超低温と強風で低体温になって38kmでリタイアしたフルマラソンのみ。
若狭路トレイルもキツイですが完走できると信じて怪我しながらも走っていました。
第4エイドで再度手当を受けるときに、看護師さんらしき人がいて、これはリタイアしなさいと説得されました。
血が止まらない、化膿している感じもある。
なにより、このエイドの後は山に入ります。
次のエイドは7キロとか先ですが、トレイルではそこまででも1時間30分はかかります。
山に入ったらリタイアしたくても自力で下山するしかないとの、説得を受け、ちょっと考えさせてくださいと10分ほど立ち止まっていました。
かなり悔しい決断でしたが、やはり流血を見ているとダメだとリタイアを申し出ました。
たまたま、そのエイドが山から下りてきた平地なのでゴール地点へもバスでの送迎がありました。
決断が良かったのか悪かったのかわかりませんが、人に迷惑をかける恐れもあるという事を考えリタイアを申し出ました。
手当してくださった方が、ほっとした表情されていたのが印象的です。
これほど温かく手当をしていただき、説得までしていただいたことに感謝です。
若狭路トレイルは景色が最高でした
若狭路トレイルの魅力はその景色です。
山自体は標高450mほどでさほど高くはないですが、何度も登ったり下ったり、縦走したりです。
例えれば、1000m超えの山を1日で2回往復する感じ。
何がすごいかといえば、日本海、三方五湖という湖、若狭町の田園風景などが全て味わえるので、ビュースポットになれば渋滞がおきるほど立ち止まって写真撮る方多いです。
何よりも、山を下ってきて目の前に広がる日本海に向かってゴールする。
これ、体験出来たら最高でしょうね。
私はリタイアでしたが、、、
これからトレイルランを始められる方へ
トレイルランは近年流行っていますし、楽しそうに見えます。
ただ、山に入りますのでナメたらダメです。
体力的にも長いコースは相当なトレーニングを積んでおく必要がありますし、なによりロードのマラソンみたいにどこでもリタイアできないというのが現実です。
下りは転倒したら大きなけがをする可能性があります。
エイドも5キロ以上ないことは普通です。
ロードの5キロは30分もあれば到着します。
しかし、山の5キロは1時間を超えます。
感覚的にはロードの倍の時間がかかると思っておいた方がいいです。
なので、水分も補給食も持たないといざというとき、どうにもなりません。
調子よく走り切れる上位選手みていると、給水ボトルとゼリーだけの軽装でも走れる感じはします。
ただ、悪天候や暑さなど不測の事態の時、自分が携帯しているものが全てです。
リタイアしても自力で下山が基本です。
私が初めてトレイルを経験したことのまとめです。
実際、もっと楽なトレイルもあるかもしれません。
ただ、備えは十分しておいた方がいいです。
私が携帯したもの
- ベスト型のリュック
- 水分1リットル(必須)
- エネルギーゼリー2個
- 塩分チャージ10個くらい
- 携帯電話(必須)
- トレイルラン用のシューズ(必須)
- 熊よけの鈴(必須)
- 給水用マイカップ(必須)
一応、大会に出るにあたっての案内に沿って以上の装備で走りました。
天候が良かったので重たくなる雨具は持ちませんでしたが、必須の大会も多いようですね。
今回重いと思って雨具は持たなかったですが、雨が降り出せば地獄を見ていたかもです。
トレイルラン用として装備してよかったと感じたもの
ポーチでは入りきらない水分などを持ち歩くのでリュックがおすすめですが、普通に背負うタイプはとにかく揺れる。
ウエストポーチでも揺れる。
この揺れが一番のストレスに感じる私が思い切って購入したのはこれ。
ULTIMATE DIRECTIONというトレイルランのリュックではあまりに有名すぎですが、お値段高め。
これだけ荷物を持って走っても揺れない、ストレスがない事が驚きです。
トレイルを続けたいなら絶対おすすめ。
若狭路トレイルでも圧倒的に持っている人多かった!
シューズもトレイルラン用が必須です。
普通のランニングシューズは足が痛すぎます。
これは、登山時から感じていて、普段でもジョギングに使えそうな軽量なので、おすすめ。
若狭路トレイルでもmontrail(モントレイル)は圧倒的多数だった気がします。
まとめ
人生初の私のトレイルランは大失敗。
でも、若狭路トレイルは景色も人も優しかった。
ただ、ロードのレースと違ってトレイルは山の中に入ります。
危険もいっぱいですし、体力も必要です。
山はロードの2倍の時間がかかる。
エイドまで1時間以上は当たり前。
リタイアは自力で下山。
初トレイルの洗礼を受けた若狭路トレイルでしたが、山から見る景色や雰囲気は普段味わえないものです。
ぜひとも来年はリベンジしたいものです。